セオリーさんが「良い状態」の時は・・・、
物事の理屈や真理、最上を追求し、現実的かつ理論的な思考のもとに、
静かに創造力を発揮することができます。
争いごとは好まず、品性や礼節を保ち、常識的です。
上司など目上には素直に従い、親孝行です。
身内や目下、子供に対して、母性本能を発揮します。
一方で、このセオリーさん、育った環境や周りの人間関係によって、
無力感におそわれて落ち込んでしまい、能力を発揮できなくなることがあります。
現実の人間関係の中で、何か助けてあげたい、サポートしたいと思い、
アドバイスしたり、教えたりしても、相手がわかってくれない、動いてくれない。
そうすると、自分は役に立てないという無力感を持ってしまうようです。
また、理不尽なこと、常識はずれな人に怒り、批判することが、
結果的に自分を苦しめてしまうこともあります。
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中学校の先生をしているMさんは、典型的なセオリーさんです。
優しく丁寧に教えるので、生徒にも人気があるのですが、
中には、自分に甘えてくる生徒もいて、ついついこう言ってしまいます。
「なんで、自分で考えて動かないの」
「ほら、こうすればいいでしょ」
「もっとやる気を出しなさい」
教える仕事が好きでこの仕事に就きましたが、授業の準備や部活以外に雑事も多く、
想像以上の忙しさの中、イライラすることもしばしばです。
そしてある時、生徒から、
「こんな勉強しても意味ないんじゃない」と言われて、ショックを受けました。
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さて、
算命学的にセオリーさんにお伝えしたいことは、
「言葉を少なくしなさい」です。
知っていると喋りたくなるのですが、余計なことを喋らないこと。
大切なことだけ喋るようにするのです。
セオリーの本質は、聞くこと。
相手の目を見てしっかりと聞く。
聞き上手になるのです。
「教えてあげるよ」という姿勢では、セオリーの星が輝かないのです。
そして大事なことは、相手を変えようとしないことです。
自分は自分の好きなことを追求して、才能を輝かせて、成長すること。
その姿が相手に見本となって伝わるのです。
本を読むなど、静かな学びを続けて、自分の魂を喜ばせることこそ開運の道なのです。
落ち込んでいたMさん、友達から「メンタリング」という考え方を教えてもらい、
自分がまず、生きる意味に気づき、学ぶことを楽しむということを続けました。
しばらくすると、やる気のなかった生徒たちが、
「先生のように幸せそうに仕事をする人になりたい」と言って自発的に動き出していきました。
持って生まれた宿命を最大限に輝かせる方向に進むことで、人は最も幸せを感じるようになっている。
運命の学問・算命学は、そう説いているのです。
参考になさってください。