こんにちは、篠田法正です。

ラグビー日本代表監督の故・平尾誠二さんは、『求心力』を持つための4つの要素を挙げています。

それはちょうど、五行の水、火、木、金のバランスで「引力」を高める方法と同じものでした。

 

リーダーには、「求心力」こそが最も必要

前回、東洋の帝王学「東洋史観」では、リーダーに必要な『求心力』の高め方ということで、

金(攻撃)、水(習得)、木(守備)、火(伝達)のエネルギーを強める行動が

必要だということをお伝えました。

 

今日は、前々回ご紹介した、ラグビー日本代表監督の故・平尾誠二さんに、再び登場いただきます。

 

平尾さんは、チームワークが最も重要となるラグビーの世界で、輝かしい実績を残しています。

伏見工業高校で全国優勝、同志社大学で大学選手権3連覇、神戸製鋼では入社3年目から7年連続日本一、ラグビーW杯に3大会連続出場などを果たし、ミスターラグビーとも呼ばれました。

 

平尾さんも、ご自身の実践的な経験から、リーダーには、「求心力」こそが最も必要と言っています。

そして、求心力を持つための4つの要素を挙げていますのでご紹介します。

 

求心力を持つための4つの要素

1つ目は、「専門性」です。

その分野について、この人は自分より知っている、よく研究していると感じる人には、ついて行こうとします。

これは、五行で言うと、「水」になりますね。

2つ目は、「人間性」。

人から尊敬され、「もっと頑張って、この人にお返ししたい」と思えるような人間性のことです。

メンバーをよく観察して承認し、褒めたり、喜んだり、応援したりする情熱を持っていると言う意味で、「火」になると思います。

3つ目は、「一貫性」です。

言っていることが、そのときどきによってコロコロ変わったり、バラバラだったりしては、信頼は得られません。

これは、目標、信念を守り通すと言う意味で、五行論では「木」になるでしょう。

4つ目は、平尾さんらしいのですが、「怒ったら怖い」だそうです。

「この人は怒らない」と思われてしまえば、どうしてもなめられる。

言葉に重みもなくなり、「このくらいやればいいだろう」とメンバーは考えてしまうからです。

「なんとしても目標を達成する」と言う強い意志、熱を感じさせるために、

怒ったら怖いというエネルギーが必要なのだそうです。

これは、「金」の攻撃エネルギーですね。

平尾さんは、この4つを自分なりにバランスを取れば良いと言っています。

ちょうど、五行の水、火、木、金のバランスになるのですね。

 

結果を出し続けたリーダーの言葉が、

五行論をベースにする東洋史観の教えと共通するのは、実に興味深いです。

 

 

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