こんにちは！篠田法正です。
コンサルティングをしていると、
よく、クライアントから、
「なんでそんなにアイデアが浮かぶんですか」
とか、
「特許を１００件以上出したって、すごいですね」
とか、
「研究ネタはどうやって思いつくんですか？」
と聞かれることがあります。
白状しますと、
私は化学の工学博士の学位をとりましたが、
実を言うと、
高校の化学の成績は中の下、
どちらかというと嫌いな学科でした。
ディールス・アルダー反応とか、
ファントホッフの法則とか、
今でも苦手で良くわからないんです。
だからきっと、
学校の成績とアイデア発想力とは関係ないんです。
ちょっと前に、「デザイン思考」の講座を受けました。
デザインを考える発想、やり方で
“新しいものを創造する力” がつく講座です。
ものをじっと凝視したり、いろんな角度から発想したり、
毎日のジャーナルを書いたりして、
さまざまなアイデア発想法、スキルを学びました。
素晴らしい講座だったと思います。
ただ、最後に、
「では、最終課題として何か新しいものをつくってください」
と言われたのですが、
なぜか、『アイデア』が出てこない！
『コンセプト』を発想できない。
とりあえず何か作ってみるのだけれど、
“ワクワク”しない。
あれー?
アイデア発想のツールやスキルを身につけても、
実際に実現するアイデアは生まれないことがある。
何が足らないのかな？
しばらく考え込みました。
そして、わかったんです。
そういえば・・・
予算がつく研究テーマを見つけたときも、
画期的な反応方法を見つけたときも、
保育園の父母会長として会員同士のトラブルを解決したときも、
良いアイデアが浮かんだときは、
いつでも、
「この問題を解決したい」という強い思いと、
とにかく『行動』していたということに気づいたんです。
そうか！
『アイデア発想』、『ユニークな思いつき』、『デザイン』などは
陰陽五行論では、「水」と考えられます。
一方、『現実の自分』は「土」で表されます。
もしも、現状に満足して、
特に変わらなくてもいい、
変わりたくないと思っていたらどうでしょう。
つまり、『現実・現状』という「土」の
エネルギーが強いとどうなるでしょう。
水は土によって流れ出すことができず、
汚されて、よどんでいきます。
五行論では、これを「土は水を剋す」と言います。
デザイン思考の講座を受けていた私に
『アイデア』が出なかったのは、
特にその『アイデア』で何か解決したいことが
目の前になかったからではないでしょうか。
一方、
「水」は金属の鉱脈や岩石の隙間から染み出すので、
五行論では、「水は金から生まれる」と考えます。
「金」は、金属で作られる刀のようなエネルギーですから
『行動』『問題への挑戦』『解決』『変革』を表します。
今のままじゃだめ、
問題が発生している、
なんとかしなきゃ、動かなきゃ
という金の行動を取らないと、
『アイデア』は出ないのですね。
逆に、
強い『目的意識』を持って、
誰にどんな価値を与えるのかという
『自分軸』を決めて行動すれば、
『アイデア』はあふれ出すのです。
『アイデア』があるから『行動する』のではなく、
『行動する』から『アイデア』が出るんですね。
“何かのため” にとか、
“誰かのため” に行動するという「愛」が、
『アイデア』を生み出すのです。
アイデアは愛である
というお話でした。
また、お会いしましょう。
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