こんにちは!篠田法正です。
私は、経営コンサルティングや起業コーチングの現場で、
東洋運命学を使って人の性格や氣質を分析することが多いのですが、
性格について、多くの方々が誤解されていることがあります。
それは、人の性格を、一貫性のある不変のものと考えてしまうことです。
今から100年ほど前に、ニューヨークで興味深い実験が行われたそうです。
8歳から16歳、約1万1000人の生徒に数十種類のテストをしました。
例えば文章感性問題や、数学の文章題などをやらせます。
短い時間しか与えないため、多くが未回答のまま回収され採点されます。
翌日、また、同程度の難易度の違う問題を解いてもらうのですが、
今度は、ヒントの冊子が手元に置かれ、監視はなく、自己採点するよう言われるのです。
また、例えばスピードテストというものもありました。
1分間で足し算や、アルファベットの列からAの文字を見つけて下線をひくなどを行います。
そして次に制限時間を設けずに実施するのです。
その他、身体能力テストを行い、結果報告をごまかせるようにしたり、
辞書やテキストをいくらでも見られる自宅でテストをやらせたり。
数え切れないほどのテストを実施しました。
要するに、子供たちが、カンニングするかどうかという実験です。
どうなったと思いますか?
そうです。
当然のように、多くのカンニングが起きました。
平均で50%の得点アップになったそうです。
そして、カンニング率は・・・
・頭のいい子は、それほど頭の良くない子よりも、わずかに低い程度。
・女子も男子も同じくらい
・年長の子供は、年少の子供よりも高い
・安定した恵まれた家庭の子供は、不安定で恵まれない子供たちよりもわずかに低い
という結果だったそうです。
おもしろいのは、ここからです。
よく調べてみると、
特定のカンニングする子供や、
正直な子供というグループがあるわけではないということがわかったのです。
自宅ではカンニングするが学校ではしない子供もいれば、
学校ではカンニングするが自宅ではしない子供もいる。
文章完成問題でカンニングするからと言って、数学の問題でカンニングするとは限らない。
つまり、A君はいつもカンニングし、B君はいつも正直であるということではなく、
A君は、ある状況ではカンニングし、別の状況ではカンニングしないのです。
正直さという性格は、一貫した固定の特徴ではなく、状況に大きく左右されるのです。
あなたのお友達の性格を表現するときに、あなたはこう言うでしょうか?
「山田は、スゴク氣前のいい男だが、それは私が頼みごとをした時だけで、
彼の家族が頼みごとをするときは違う」
あるいは、
「鈴木は、私生活ではとても生真面目だけど、仕事ではひどくちゃらんぽらんになることがある」
と言うでしょうか?
言いませんよね。
せいぜい、「山田は氣前がいい」とか、「鈴木は生真面目だ」とか、一くくりにして言いますよね。
でも、人は、状況や背景によって現す性格が異なるのが普通なのです。
私が研究している算命学では、そのことをしっかりカバーしています。
生年月日がわかれば、その人が、職場や交友関係ではどういう性格で、家庭ではどういう性格であるか、
父親に対しては〇〇だけど、母親に対しては**の性格だとか、
また、部下や子供には、こんな性格を示しやすいなどなど。
どの環境でどんな性格を示すのか、見分けることができるのです。
「じゃあ、いったい、どれが本当の性格なんだ?」なんて言わないでください。
算命学では、すべて足し合わせで考えます。
様々な状況や背景で示す様々な性格は、すべてその人の性格であるわけです。
人間は、性格をどれか一つに決められるような単純なものではないのですよね。
さあ、今日はここまで。
元氣に夢を生きていきましょう!