こんにちは!篠田法正です。

私がこの「自分軸」について考えるとき、いつも感動的に思い出すエピソードがあります。

 

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ある経営者さんから久しぶりに電話をいただきました。

 

以前、その企業のリーダーさんに向けて自分軸やビジョンについての研修したことがあったのです。

研修の成果はどうだったかなと気になっていました。

 

電話で社長は、「実は、あの後が大変だったんです」感慨深く思い出を語りました。

 

どうやら、研修の数ヶ月後、急に大口の取引先が倒産し、

その影響で、いきなり売上が4割も落ち込んだというのです。

 

もともと採算ギリギリで経営していた小さな会社ですから、ひとたまりもありません。

たちまち資金繰りに行き詰まってしまいます。

 

悩んだ末に社長は、いよいよ会社をたたむことを覚悟したそうです。

 

 

そんなある日のことです。

残されたお金を社員に分配するため、夜遅く会社に残っていた社長の目の前に、

職人のKさんが現れて、立っていました。

 

「社長、ここは頑張りましょうよ。俺、やれることやりますから」

 

普段は無口で静かなKさんの迫力に、社長はとても驚きました。

 

Kさんは、

「この前の研修で、自分軸を書いて夢を描いたでしょ。あれ、諦めたくないんです」と言うのです。

 

社長は頭を殴られたような気がしたそうです。

そして、自分自身の自分軸もう一度思い出しました。

 

心の奥から声がして、コアの思いの言葉がよみがえり、力が湧いてきました。

「自分にはまだ、できることがある。全部やりきっていないじゃないか!」

 

翌日からすぐに、思いつく限りの人脈をたぐって、支援をお願いしたそうです。

 

 

Kさんも動きました。

自分が工事に行った先で、手作りの宣伝チラシを配り、お客様の紹介をお願いして回ったそうです。

 

すると、諦めムードに包まれていた他の社員たちが変わり始めました。

「あのKさんが頑張っている、自分もできることをやろう」

 

既存顧客のリストを洗い出し、キャンペーンを企画し、

小さな仕事、面倒な仕事も厭わずに片っぱしから手をつけて行ったそうです。

 

おそらく、全社員一丸となった熱量が伝わったのでしょう。

やがて、お客様から紹介が続き、売上が増え、その上なんと新たな資金提供者が名乗りを上げてくれたのです。

 

こうして倒産の危機を脱した会社は、先月、過去最高益を出すことができたそうです。

 

 

「先生、本当にあのとき……、Kさんに救われたんです。嬉しかったんですよ」

電話の向こうの社長は、涙声に変わっていました。

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人が、自分のコアの思いに気づき、真の自分軸を見つけて納得すると、

内側からエネルギーが溢れ、自然に動き出していきます。

 

そして、そのとき、その人は、間違いなく輝いています。

 

 

自分軸を持って自分らしく輝く人が増えると、この世界はもっと明るくなる。

 

私は、心から、そう信じています。

東洋3千年の知恵「算命学・東洋史観」に学ぶ、メンバーの“自発性”を引き出す「リーダーシップ」の本ができました。

 

 

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