こんにちは！ 篠田法正です。
今日は、北鎌倉の円覚寺の朝比奈宗源管長の言葉をご紹介します。
人生は、運・鈍・根ではない。
一番重要なのは運ではなく、大切な順番から言えば、鈍・根・運なのである。
人は、思うようにことが運ばないと、『運が悪かった』と愚痴をこぼす。
しかし、良い運も悪い運も、誰に対しても平等にめぐってくるように世の中はできている。
その運をしっかりと捕まえるだけの努力をしていないだけ。
じっくり愚直に（鈍）、根気強く没頭し（根）、努力したものに運はやってくる。
とのことです。
これは、五行論からも理にかなっています。
鈍、根、運は五行循環の自然な流れ
愚直にやり続けることは、五行では『木』
集中、没頭し、完成度を高めていくことは『火』になります。
結果として、やってくる運は『土』にあたるのではないでしょうか。
すなわち、鈍→根→運は、木→火→土という五行循環の自然な流れに沿っているのです。
木（鈍）や 火（根）をしっかり強めていくことで、大きな土（運）がやってくる。
やはりここで重要なのは、ただやり続ける（木）だけでなく、
孤独を恐れず情熱をもって極めていくこと（火）なのでしょう。
つまり、根。根性ですね。
私が青少年の頃は、根性ドラマが流行ったのですが、
最近は、根性っていうと、馬鹿にされてしまいますね。
努力も根性もなしに、幸運だけを求めていく風潮にあるようです。
我が国の生産性が世界でもかなり低いと言われるのは、ここに原因があるのかもしれませんね。
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