こんにちは、篠田法正です。
今日は、経営者、リーダー、起業家の皆さんにお伝えします。
ディスカウント店「ドン・キホーテ」は、
1989年に東京都府中市に1号店をオープンして以降、
34期連続で増収増益を達成し、
今期の売上高は1兆9367億円(小売業界第4位)、
営業利益は1000億円を突破しました。
不景気が続き、先が見えない混迷の時代、
一発屋のように短期的に大きく売上を伸ばす企業はありますが、
ドン・キホーテのように長期連続的に成長する企業は多くありません。
安泰経営を続ける企業には、共通の特徴があります。
なんだと思いますか?
それは、とてもシンプルです。
「しっかりとした経営理念を持ち、それが浸透している」
ということです。
ドン・キホーテの場合、
経営理念をまとめた小冊子「源流」を発行し、全従業員の羅針盤としているそうです。
源流推進本部なる組織があり、
源流をどれだけ体得しているかを確認するため、
サブマネージャー以上には、筆記と論文試験の受験が必須とされ、
合格すると、「源流伝道師」の称号が与えられるというのです。
私は、6条からなるドン・キホーテの経営理念の文章を読んで、
奇しくもそれらが、東洋の帝王学・東洋史観でいう「立体五行」に当てはまることに驚きました。
以下に、その経営理念の文章をご紹介します。
( )内は私が立体五行に当てはめたものです。
【第1条】
高い志とモラルに裏付けられた、無私で真正直な商売に徹する(天)
【第2条】
いつの時代も、ワクワク、ドキドキする、驚安商品がある買い場を構築する(火)
【第3条】
現場に大胆な権限委譲をはかり、常に適材適所を見直す(木)
【第4条】
変化対応と創造的破壊を是とし、安定志向と予定調和を排する(水)
【第5条】
果敢な挑戦の手を緩めず、かつ現実を直視した速やかな撤退を恐れない(金)
【第6条】
浮利を追わず、中核となる得意事業をとことん突き詰める(土)
いかがですか。
自然界の法則を知っている人がアドバイスしたのではないかと思うくらい、
見事に、木・火・土・金・水・天という
立体五行のエネルギーのバランスの取れた安定感のある経営理念になっていますね。
すごいと思いました。
そして、私が特に注目するのは、第3条の権限委譲と適材適所です。
源流という明確な理念を軸にしつつ、
創業者の安田氏が「店は作品、店員が主役」と言うように、
従業員一人ひとりに権限を渡し、適材適所配置で活躍させているのです。
そうすると、従業員は働きがいを感じながら才能をいかんなく発揮することになり、
求心力を高めながら最大限のパフォーマンスを示し、
全体としてバランスの取れた安泰経営が実現していきます。
つまり、これこそ東洋史観・算命学が理想とする「求心力経営」そのものなのです。
まさに、悠久の東洋の知恵が活かされている事例だと思います。
求心力経営については、こちらに書いておきました。
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