「求心力」の高い企業は、「安泰」を実現することができる。メンバーは結束して事業活動を進め、顧客は商品サービスのファンになる。必要な資金や情報、人材の確保も容易となる。いざという時に関係先や地域社会は、その企業を「なくてはならない存在」として支え続けようとするだろう。

「東洋史観」による人間集団の「求心力」を高める方法は、自然界の法則に基づいている。

東洋史観:この世に存在するものは、すべてバランス(中庸)が取れている。
バランスが崩れたもの存在することができず消滅していく
集団を永続させる「求心力」は、バランスから生まれる。 東洋史観:この世に存在するものは、すべてバランス(中庸)が取れている。
バランスが崩れたもの存在することができず消滅していく
集団を永続させる「求心力」は、バランスから生まれる。

集団には本来、「守備」「攻撃」「習得」「伝達」「引力」という5つの「氣」(エネルギー)が備わっていて、それらがバランスよく高まることで、求心力が最大化すると言う。

「経営における5つの氣」
「守備」 仕入・生産、販売営業、労務管理など、守り続ける氣
「攻撃」 販路拡大、業務改善、組織開発など、変える氣
「習得」 調査研究、人材教育、新規開発など、吸収し考える氣
「伝達」 宣伝PR、マーケティングなど、感じて表現する氣
「引力」 経営管理、事業計画、財務管理など、まとめる氣 「経営における5つの氣」
「守備」 仕入・生産、販売営業、労務管理など、守り続ける氣
「攻撃」 販路拡大、業務改善、組織開発など、変える氣
「習得」 調査研究、人材教育、新規開発など、吸収し考える氣
「伝達」 宣伝PR、マーケティングなど、感じて表現する氣
「引力」 経営管理、事業計画、財務管理など、まとめる氣

では、「求心力」を高めるために、これら4つのエネルギーのバランスをとるには、どうすれば良いのか。そもそも、これらのエネルギー量は計測できるのだろうか?

仮にそれができたとして、リーダーは常にそれらのバランスを見ながら経営の舵取りをしていくのだろうか?

そんな必要はない。

「東洋史観」では、こんな原則を伝えている。

東洋史観:すべてのメンバーが自分の個性と才能を最大限に活かしきれば、その集団は自動的にバランスが取れる。東洋史観:すべてのメンバーが自分の個性と才能を最大限に活かしきれば、その集団は自動的にバランスが取れる。

集団にはさまざまなメンバーが集まっている。「攻撃」の強い人がいれば、「守備」が強い人もいる。「習得」が得意な人がいれば、「伝達」が得意な人もいる。
そして、メンバー全員の個性と才能のエネルギーの総和は、自然に4つのバランスが取れたものになるというのである。

すなわち、求心力を高めるためにリーダーがなすべきことは、バランスが取れているかどうか腐心することではない。メンバーそれぞれの個性や才能を最大限に発揮させることなのだ。

東洋の賢人たちが、人間分析の技術を懸命に研究し、国の命運を左右する秘伝
として受け継いできたのは、この理由によるのだ。

また、東洋の知恵は言う。

東洋史観:人間は、自分の宿命を最大限に燃焼させるとき、最も幸せを感じ、最も強く、最も美しい。東洋史観:人間は、自分の宿命を最大限に燃焼させるとき、最も幸せを感じ、最も強く、最も美しい。

宿命とは、生まれながらに持つ自分の個性と才能のタネのこと。人は、自分の個性と才能を存分に活かすことができるとき、自己肯定感が高まり、自己実現を果たそうとする。目の前の困難な 課題を成長のチャンスと捉え、逃げずに挑戦して成長し、人生が充実する幸せを感じる。そして、その姿は美しい。

一人ひとりの個性と才能を最大限に活かそうとする求心力経営は、メンバーの幸福感を高め、自立型リーダーを育て、高い生産性と問題解決力を発揮し、強靭で“美しい”経営だと言える。

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