こんにちは、篠田です。

今日は「経営の最終目的は何か?」という、とても大事なテーマについてお話しします。

■利益は経営の目的ではない

誤解されがちですが、経営の目的は「利益を上げること」そのものではありません。

東洋古来の帝王学、東洋史観では、

集団の最終目的を「安泰」であると説いています。

 

これは、現代の企業経営にもそのまま当てはまる考え方です。

そもそも企業は、顧客や社会に価値を提供し、人を幸せにするために存在するものです。

 

したがって、経営の目的はどんな環境変化があっても

価値提供を続けられるような「安泰」を実現することであるわけです。

 

利益は、そのための手段のひとつに過ぎません。

 

■どうすれば「安泰」を実現できるか

では、どうすれば組織は「安泰」を実現できるのでしょうか。

 

古来東洋では、森羅万象すべてのものは「中庸(バランス)」によって成り立っていると考えました。

東洋史観では、それを「宇宙の理(ことわり)は中庸にあり」という言葉で表現しています。

 

この世に存在するものは、すべてバランスを保つからこそ存続でき、

バランスを崩すといずれは消滅するのです。

 

■企業経営におけるバランスとは

企業には、さまざまな個性を持つ人が集まり、それぞれが異なる役割を果たします。

攻撃的なもの、守備的なもの、学習するもの、伝達するもの・・・

こうした多様なエネルギーがバランスを保っているとき、企業は「安泰」に存続できます。

 

逆にバランスが崩れると、組織は持続できません。

 

 

東洋史観では、こうも伝えています。

「メンバーそれぞれの個性や才能が最大限に燃焼されるとき、

集団の総体的なエネルギーは自然にバランスがとれる」

 

すなわち、リーダーにとっての第一の責任は、

「すべてのメンバーの個性と才能を最大限に引き出すこと」これに尽きるのです。

 

それによって組織全体のバランスが保たれ、最終目的である「安泰」が実現することになるからです。

 

■求心力が求心力を生む

そのときに必要になるのが「求心力」です。

高い求心力のもとで、メンバーが自分らしく輝き、幸福を感じる。

すると、さらにリーダーへの求心力が高まります。

求心力が求心力を呼び込むというわけです。

 

また、メンバーの能力が最大限に引き出されるので、自然と生産性は上がります。

自発的に問題に立ち向かい、商品価値の向上、コスト低減などの課題に自分らしく取り組んでいくのです。

 

さらに言えば、高められた求心力は、従業員だけでなく、顧客をも惹きつけることになります。

社員がイキイキと幸せに働く会社は、顧客にも魅力的に映り、自然と支持を集めます。

 

■求心力経営の本質

このように、「求心力」により生産性が上がり、コストが下がり、顧客の支持が増えれば、当然利益が上がります。

つまり、求心力を高めて安泰経営』を目指すことで、

利益を目的にしなくても、結果として自然に利益が上がってくるのです。

 

経営の最終目的は「安泰」。

これこそが東洋史観の教える求心力経営の本質なのです。

 

 

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