こんにちは、篠田です。 今日は東洋史観の「時代論」についてお話しします。 これは、経営者やリーダーが 「今はどんな時代なのか」「次にどんな流れがやってくるのか」 を考えるときに役立つ、大きなヒントになる考え方です。 ■国家の“生まれ変わり”が、時代のサイクルを決める 東洋史観では、 国というものは「国民」「領土」「憲法」という3つの要素で成り立つと考えます。 特に憲法は、その国の「理念」を示すものであり、 憲法が施行された年を「その国が新たに生まれ変わる起点」とみなします。 たとえば日本の場合は、現在の日本国憲法が施行されたのが1947年。アメリカなら1789年です。 この起点から、陰陽五行の「五つの氣(金・水・木・火・土)」が10年ごとに巡り、時代のムードをつくっていくと考えるのが東洋史観の「時代論」です。 ■陰陽五行の流れと時代のムード 陰陽五行のサイクルは以下のように流れます。 金(動乱期・秋)新しい時代が始まったばかりの混乱期。変化や対立が起こります。↓水(学習期・冬)新しいやり方を学び、吸収する時期。静かに力を蓄えます。↓木(経済確立期・春)経済が成長し、仕組みが整っていく時期。守りの意識も高まります。↓火(庶民台頭期・夏)熱気が高まり、主張や消費が活発に。庶民の声が大きくなります。↓土(権力期・土用)物事をまとめ、引き締める時期。安定を目指す一方で抑制も強まります。↓金へ このサイクルが10年ごとに回り続けるというのが「時代論」の基本的な考え方です。 ■日本の戦後を「時代論」で見る 実際に日本の戦後を、10年ごとに振り返ってみると次のようになります。 1947〜1956(金)動乱期GHQによる改革、公職追放、農地改革、朝鮮戦争など、まさに戦後の混乱と変革の時代。 1957〜1966(水)学習期海外からの技術導入、所得倍増計画、東京オリンピック、新幹線開通など、学びと吸収の時代。 1967〜1976(木)経済確立期GDP世界2位、大量生産・大量消費、公害問題への対応など、経済の成長と仕組みづくり。 1977〜1986(火)庶民台頭期国民総中流意識、消費拡大、ポピュリズム、バブル経済の熱気。 1987〜1996(土)権力期バブル崩壊、消費税導入、金融スキャンダル、震災や地下鉄サリン事件など、引き締めと混乱。 このように、10年ごとのムードの変化が、陰陽五行のサイクルと驚くほど対応しているのが分かります。 ■次の10年、どう舵を取る? リーダーの直観と戦略の磨き方 こうしてみてみると、 「じゃあ、今の日本はどんな時代なのか」「どのように時代の流れに乗るのか」 ということになりますよね。 次回のブログでは、この時代論をもとに、 今私たちがどんな時代にいるのか、そして次にどんな変化が来るのかを、一緒に考えていきたいと思います。 どうぞお楽しみに。 詳しくは、拙著『東洋の知恵に学ぶ、求心力経営』も参考になさってください。↓ ↓ ↓ ※篠田法正の情報は「メルマガ」を中心に発信しています。 メルマガは大変多くの方に購読いただいており、「メールが来るのが楽しみ!」「とても役に立つ!」ととても好評です!! 『算命学』や『メンタリング』など、自然界の法則で自分らしく輝いて幸せにビジネスや人生を創造するためのヒントになるようなメールをお届けしていきます。 メルマガのみでご案内するものもありますので、ぜひメルマガ登録しておいてください。 もちろん無料で、いつでも解除できます。 篠田法正公式メルマガ「博士の応援メール」はこちら↓から 博士の応援メールを登録する Tweet Share Hatena Pocket RSS feedly Pin it この記事のタイトルとURLをコピーする リーダーに欠かせない“予知の力”とは? 前の記事 算命学・東洋史観で、今の時代をどう読むのか? 次の記事