ハーモニーさんが「良い状態」の時は・・・、
集団の平和を守ろうとし、現実社会で生きていくための和合性・協調性を発揮します。
全体的な流れを把握するための思考になりやすく、観察力や洞察力も鋭くなります。
フレンドリーに人に接し、初対面の人とも早く打ち解ける才能を持ちます。
上下関係を振りかざさないので、年下や後輩からは慕われやすいでしょう。
一方で、このハーモニーさん育った環境や周りの人間関係によって、ストレスを抱えることがあります。
上下よりも横感覚で考えるため、実力よりも年齢や権威が優先される環境や、
上下関係が厳しい社会では息苦しさを感じます。
仲間の和を乱す人に対して嫌悪感を持ちます。
いわゆる「外づらが良い」という外柔内剛の側面を持ち、
外では表面的に柔和で物分かりの良さを見せる割に、身内や親しい人の前では愚痴をこぼします。
また、人間関係を良好に保とうとするあまり、
相手からの依頼にNoと言えず、仕事を抱え込んでしまうこともあります。
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商社の経理部に勤めるHさんは、典型的なハーモニーさんです。
柔和で人当たりもよく、人からの頼みを断らないので、たくさんの仕事を抱えてしまっています。
たまに仕事が早く終わっても、周りに残業をしている人がいると、
自分も残らなければならないと思ってしまいます。
疲れ切って家に帰ると、愚痴が出ます。
「私の仕事じゃないのに、押し付けられた!」
「ああ、なんで断れないんだろう」
ストレスが溜まっています。
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さて、算命学的にハーモニーさんにアドバイスすることは、「偏った付き合いをやめる」です。
職場の人や親しい友達などのように、
いつも同じ顔ぶれの人や好きな人とばかり付き合うのではなく、
社外やグループ以外の人など、幅広く他の人と付き合うのです。
誰とでも付き合って、正しさを追求しないこと、“清濁あわせのむ”生き方をするのです。
ハーモニーさんは、嫌いな人と付き合っても疲れないという才能を持っています。
そして、自分軸を決めて、夢をもち、新しい世界のビジョンを描くことで、
人間関係のストレスを軽減することができるはずです。
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悩んでいたHさんに、友人のセオリーさんが声をかけます。
「笑顔でNoと言えるようになる秘訣は、強いYesを持つことじゃないかな」
「そうか・・・」
これをやるというミッションや、絶対叶えたい夢を持てばいいと氣づいたHさん。
ある時、同僚が中国人への誤解や偏見を持っていることを知り、子供の頃の夢を思い出しました。
「私、中国と日本の架け橋になる!」
それ以来、Hさんは、社内の様々な部署に声をかけ、中国の言葉と文化を学ぶ勉強会を始めました。
自分の職場の外に幅広い人脈を作り、夢に向かって楽しそうに輝いているHさんに
雑用を押し付ける人は減っていきました。
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種々雑多な草花が、大地に根を張り、互いに共生しながら横に広がっていくように、
ハーモニーさんは、しっかりとした根(夢や志)を持って、
選り好みをせず、様々な人の中に身を置くことで、才能を発揮して輝くのです。
これは、自然界の法則に従った解決方法です。
参考になさってください。